Q2. 整形外科診療所の経営戦略について教えて下さい。
- 近年、整形外科はリハビリを目的に通院される患者が増えてきました。
一般にリハビリ治療に係る診療単価は他の診療科目より低くなっているため、一定数以上の患者を確保できないと経営が厳しくなります。
理学療法士、作業療法士などのリハビリ関係のスタッフを置くことが高い点数を算定するための条件となりますが、人件費のアップにもつながる問題ですので、良い人材を慎重に選ぶことがポイントとなります。 - 患者を増やすため、地域との連携を深めていくことが重要です。
整骨院や鍼灸あんまイン、地域包括支援センターや他科診療所との連携を強化していく必要があります。紹介による患者の来院時、治療完了時の連絡やお礼の連絡は大切です。 - 患者に対してより分かり易く専門性をアピールする為、リューマチ科やリハビリテーション科を標榜することも効果があります。
- 中高年女性の間では、骨粗鬆症のニーズが大きくなってきています。
骨塩量測定装置を導入して、これらのニーズに積極的に応えていくなど特色のある医療サービスを心掛けましょう。 - 整形外科は高齢の患者が多いので、生活習慣病治療に関する潜在的なニーズがある、これらに着目すれば内科専門医との積極的な連携(診診連携)も考えられます。